東京都介護予防推進支援センター主催の介護予防研修に参加してきました
2017年9月5日に三鷹産業プラザで東京都介護予防推進支援センター主催の「平成29年度介護予防・日常生活支援総合事業従事者向け介護予防研修」が開催され,参加してきました。
この研修の特徴は,市役所及び高齢者支援センター(包括支援センター)とリハ職が一緒に参加するというものです。更に,受講するだけでなく,このコースとしてグループワークにチームとして取り組むというところです。
介護予防の仕事をしていると,この仕事は市役所や高齢者支援センターと価値観を共にして進めた方が良さそうだと感じることがよくあります。
この日の研修は受講という形でしたが,非常に学ぶべき内容が濃くとても実りある一日でした。
東京都健康長寿医療センター所長の新開先生のソーシャルキャピタル(信頼感)の話は非常に興味深いものでした。市内の中でも.ソーシャルキャピタルが20%台〜80%台の大きな開きがあることには驚きでした。この違いの要因は一体何なのか気になるところです。
東京都健康長寿医療センターの渡辺先生の口腔機能の話もおもしろい話でした。口腔機能の話にこれだけ集中したのは久しぶりのことでした。歯をできるだけ大事にすることに加え,咀嚼機能(かむ力)を維持することもとても大切。意外にも入れ歯がなくても,歯茎で潰せてしまう人は栄養状態が良いというのにもなるほどでした。
また同じくセンターの藤原先生が,社会参加の例として「高齢者の子供への本の読み聞かせ」を提示され,この読み聞かせの取組が高齢者と子供との交流を生むことに加え,遅延再生機能など認知機能も改善させることに驚きでした。「読み聞かせなんてやらないよ」と言っていた男の方が,「子供からまた来てね〜」のお願いに「また来るよ〜」と返事していたとの話に,無理やり外出しろというのではなく,こうして誰かの役に立つという事で外出できることはとてもいいことだなと思いました。
朝から夕方までどの講義の非常にためになる講義でした。また,懇親会もいろいろ実りある話が沢山できました。
次回からの実技編が楽しみです。