第36回東京都理学療法士学会で発表してきました
2017年6月18日(土)に東京都練馬区民文化センターで第36回東京都理学療法士学会が開催され,参加してきました。今回は東京都健康長寿医療センターの大渕先生が大会長をされ,テーマが「都民とつくる地域リハビリテーション」でした。
また,今回の学会ではシンポジウム「新しい総合事業に対する理学療法士からの提案」でシンポジストとして発表もしてきました。

私は上記の演題「私たちの取組は町づくりにつながる~Road to aging in place~」です。
約10年前に町田市で予防の分野で仕事をはじめ,いろいろ気づかされたことが沢山ありましたが,そのうちの一つに,私たち理学療法士の取組は,病院で仕事していても,介護事業所で仕事をしていても,はたまた予防の分野で仕事をしていても,担当した方,出会った方が「この町で暮らして良かった」と思えるようにという想いがあれば,仕事をする場所に関係なくそれらはすべて町づくりにつながるということです。
院外活動すれば,それが地域活動だと認識されている方が時にいらっしゃいますが,それは違うと思います。院内でプロフェッショナルに仕事をすることも,その地域の暮らしを支えるという地域活動になるわけです。
時代が変わり,病院で病気を治すということだけを考えていればいいというわけにはいかなくなり,退院したのちのその方がどのように生活をするかに想いをはせて治療をすることが必要になってきています。その時に,どんな地域に住んでいるのだろう,この方が楽しめるサークルがあるのか,体力づくりできるサークルがあるのかなど次々に頭に浮かんでくることもあると思います。その時が,いわゆる地域活動をするまさのその時だと思います。


シンポジウムでは東久留米市から田代先生,台東区から伊藤先生,そして町田市から私倉地が発表しましたが,発表後の会場からの質問が沢山あり,またシンポジウム終了後もいろいろな方から質問があり,地域活動に対する意識が随分と高まっているなと感じました。
東京のこれからの高齢社会の予測を覆す勢いで,理学療法士の仲間と一緒に介護予防に取り組んでいきたいと思います。