S.S.様(女性)
【感想】
昨年7月に歩行困難が高じて要介護1の介護保険適用により,週2回の訪問リハビリを受ける事になりました。
私は理学療法士によるリハビリで改善する程度の安易な歩行困難症と考えられませんでしたので,家族の気持ちに答えるべくリハビリを受けました。
でも回数を重ねるにつれ徐々に歩く感覚を知り,もしかしたら歩けるようになるのではと期待しつつ理学療法士の言われるままに自主トレを続けました。
その過程において,私が気づいたのは私の歩行困難の原因は単純に運動不足と加齢による筋力低下と自覚できたことでした。
理学療法士に教えられた運動は初歩的な足の上げ下げから始まりましたが,その時に使われている筋肉の名称や役割を説明されて,その筋肉を意識しながら運動しました。
まるで私というロボットを操作するような感覚で体を動かすにして,1年が経ち要介護状態区分の見直しを受け,要支援1と判定されました。
その判定を受けた事で私は安心し介護保険適用の訪問リハビリを打ち切りました。というのも私個人の身体の機能を改善するのに公費を使ってのリハビリは腑に落ちなかったからです。
こうした考えも国や地方の医療費や介護保険料等の出費が多い事の弊害を,様々なマスメディアが報道している事の影響も受けていると思いますが,そればかりではなく単純に私が自分自身の身体のメンテナンスが必要という知識を得る努力を怠ったという自責感があるからです。
まだ介護される側に立ちたくはないし,少しづつの努力で私自身の身体の状態を知りつつ,生活して行きたいと思います。
【コメント】S様のように,自分で介護保険を卒業し,できることは自分でやっていこうとされる方は非常に珍しく,今回こちらのページで紹介させて頂きました。介護保険,医療保険,当店のサービスをうまく使って,状態が大きく改善し,元の生活に戻ることができたのは,S様のお考えや努力の結果によるものと思います。S様のような方が増えれば,日本の社会保障システムは長く継続したシステムとして機能していくと思います。