ゴルフにもっとカラダ意識を!!
多くのゴルファーの方は、ゴルフというゲームでよりスコアをよくしたい、より遠くまで飛ばしたいと願います。そのために、ゴルフ練習場で熱心に練習をしたりレッスンを受けたりされています。
しかし、そのゴルフ練習場で度々見かけるのは腰にコルセットを巻きながら練習していたり、ボールを打った後に腕を押さえたり。。。痛みを我慢しながらもゴルフをされている方が結構多いのです。
中にはジムに行ったりしてトレーニングやストレッチをして、カラダづくりの意識が芽生えている方も沢山いらっしゃいます。ただ、ここで疑問に思うのが、トレーニングを何のためにしているのか、目標をどこに置いているかという所なのです。
問題なのは、自分の身体を改善する為に自分の弱いところや身体の使い方を知ることなく、取り敢えずストレッチ運動だといって筋肉を鍛えようとしてしまうところなのです。派手なマシーンで鍛えて筋肉を太くするというのは、それを目的とするのであれば問題ありませんが、トレーニングというものは身体のいろいろなところを考えながら行う必要があるのです。
私達は、ゴルフを痛みのために愉しむことができない方をサポートします。スイングの練習と同時に、どうして身体に痛みなるのか、それを身体機能学という切り口からアプローチしていきます。
ゴルフをもっと身体の事から捉えていけば、いつまで楽しく、いつまでもゴルフをすることができるのだと思います。しなやかな身体そして力強い身体をつくっていくことが出来たらいいですね。
ストレッチってとっても大事!!
ストレッチというもので何ができるかというと、それは関節の動きに関係する筋肉や関節包(関節を包んでいる袋)を柔らかくしてくれるのです。
そして、この筋肉や関節包といわれる軟部組織を軟らかくすることは、目指すゴルフスイングを手に入れるのに必要なことなのです。
人それぞれに個性があるように、ゴルフスイングにも個性があって当然です。ただ、その個性があるが故に身体の痛みが出て大好きなゴルフに支障が出る場合は別だと思います。
身体が硬くなってくると(これはある時ふと気が付くことが多いと思うのですが)、身体の位置関係が本来あるべきところがズレていき、関節の動きも本来の動きから逸脱してきます。
逸脱した関節の動きとは、簡単にいえば過剰な動きをしたりすることです。硬い関節の近くにある関節はその硬さを補うために過剰な動きを強いられるのです。
過剰な動きは関節を構成する靭帯や関節包に刺激を与えていくのです。当然関節が過剰に動くと骨にも負担がかかってきます。例えばゴルファーの方の腰のレントゲンを見ると、腰の骨の右側だけが極端に負担がかかている所見をみることができます。
この状態を回避するためには、何が必要なのかというと硬くなった関節を軟らかくし、よく動く関節をコントロールできるようにしていくことなのです。そして、硬くなった関節を軟らかくするのにこのストレッチが基本となるわけです。
ゴルファーの方が、もっと御自分の身体を事を知り、そしてご自分の身体をケアしていくことができたらもっと楽しく、もっと長くゴルフができるのではないかと思います。
ゴルフに必要な回旋を見直してみよう!
レッスンなどでゴルフは左右対象の動きだとよく言われます。その動きの中で、大きな要素を占めるのが回旋という動きです。そしてこの回旋という動きは背骨、肩関節、肩甲骨、骨盤、股関節といったところの組み合わせで可能となるのです。
例えば、ゴルフに必要な股関節の動きは内旋・外旋ともに45度は欲しいところです。女性は内旋という動きが、男性は外旋という動きが比較的大きいのですが、この可動域が減少してくると、いくら股関節で動かそうとしてもそうは簡単に動くようにはなりません。
また、肩甲骨に関しては背骨に引き寄せることができたり、前の方に突き出したりすることができるだけの可動範囲が欲しいところです。(回旋の角度としては、背骨は40度くらいで、腰の骨に関してはほとんど回旋はしないと考えていいくらいです。骨盤も回せてせいぜい30度くらいです。)
この硬くなった関節をそのままにしておいて、それを無理やりスイングしようとするとどうなるのかというと。。。例えば背骨の動きが硬ければ肩関節が過剰に動くようになったり、股関節が硬ければ腰が過剰に動くようになったりとその減少した可動範囲を補うような動きがでて来るのです。これが痛みの始まりといっていいと思います。
それぞれの動く範囲を制限している原因には、関節由来のものであったり、筋肉に代表される軟部組織由来であったりとするので、その原因を見つけて個々に対処(例えばストレッチ)していくことが必要になってきます。
最適なストレッチをするために
ゴルフの前にはストレッチを!という素敵なゴルファーの方がいらっしゃいます。そんな方のためにも更にストレッチ効果を出すために・・・。
ゴルフのためのストレッチという本やDVDなどほんとに沢山のものがでています。これを全てこなそうと思うととてつもない時間がかかるし、一体どのストレッチをしたらいいのかわからないなんていうこともあります。
また、柔らかくなりすぎている関節を更にストレッチをして柔らかくしている場合も見受けられます。関節は柔らかいこと自体は問題ないのですが、それが周りの筋肉でしっかりサポートされていなければ不安定性を引き起こしてしまいます。
それを避けるためには、ストレッチに必要な事を簡単に紹介しましょう。
①どこの筋肉が硬いのか、柔らかいのかを見つけましょう!
②ゴルフに必要な動きを改善させるストレッチを行いましょう!
③ストレッチが必要な筋肉をストレッチしましょう!
④柔らかくなった筋肉が硬くならないようにストレッチしましょう!
関節が硬いのか柔らかいのかをチェックするには、関節の参考可動範囲というものがあります。これらと照らし合わせることで関節がどの程度硬くなっているのかが分かります。特に股関節、肩甲骨の動きに関しては要チェックです。
そして、ゴルフに必要な「回旋」という動きに着目してストレッチをしていくことが必要になります。
ストレッチで柔らかくなった筋肉は、またハードなゴルフをしていると硬くなってきます。ゴルフをする前、ゴルフをした後、そして日々のストレッチをすることで筋肉はいい状態にキープされ、いい状態の筋肉はしっかり伸びて、しっかり縮み、よりパワーを生み出してくれます。