港区立介護予防総合センターラクっちゃで講師をしてきました
2019年3月20日に港区立介護予防総合センター「ラクっちゃ」さんで介護予防リーダーフォローアップ研修があり,講師をしてきました。
講演の内容は「新しい介護予防〜社会参加の重要性〜」です。担当者の方から,今年度は社会参加を前面に出して,通信などでもテーマとして挙げているとのことでした。

社会参加は運動と栄養と合わせて介護予防の3本柱のうちの一つでとても大事なことですが,伝え方としては,筋力トレーニングや栄養の話と同じように伝えやすいかというと意外にそうではありません。
今回はICF/国際生活機能分類(International classification of functioning、Disability and Health)の概念を冒頭に紹介しました。ICFとは「生きることの全体像を示す共通言語」と言われており,生活機能を一つの視点からだけでなく,身体機能、活動、参加に加えて個人因子、環境因子の視点からもみていくというものです。

そして,リハビリテーションのキーワードも紹介しました。私たちリハ専門職の根底にあるものです。誰かをサポートする時,それが「自立支援」になっているか,「主体性の再獲得」になっているのか,これを忘れてサポートすると結局,自立できない状況を生むことになってしまいます。

社会参加を促していくうえでも,このICFの考え方や,リハビリテーションのキーワードを意識しておくと良いと思います。
2時間という長い時間でしたが,グループワークも活発に行われていました。交わされる内容については,その意識の高さや活動状況の素晴らしさには驚くばかりでした。
講師にお声がけ頂きましたラクっちゃの皆様,ご参加頂いたリーダーさの皆様,ありがとうございました。