肩の痛みに対するリリース
左手を腰の後ろに持っていくと肩が痛くてやりづらいという方に対して,肩のリリースを行いました。日常生活動作では,ズボンを履くときの動作になります。
さて,痛みと動きにくさを整理するために下の写真のようなポジションをとります。通常は手がベッドにペタペタとつきますが,この角度で動きが止まり,無理して動かそうとすると肩自体が浮き上がってきてしまいます。

そこで,下の図で青色に反転してあるのは三角筋の後部線維ですが,三角筋後部線維をその下層にある棘下筋,小円筋,大円筋からリリースをしていきます。

その次に,三角筋の下に棘下筋,小円筋(青色で反転),大円筋などをお互いリリースしていきます。もちろん上腕三頭筋からもリリースしていきます。

こうしていわゆるリリース(日本健康予防医学会では組織間リリースと定義)をしていくと,下の写真のように可動範囲が改善します。ストレッチでは痛くて改善しない肩の可動域も,組織間リリースを行うことで改善させることが可能です。



*全ての方に同様の効果が認められるわけではありません。効果には個人差があることをご了承ください。
ストレッチや体操をしても症状が改善しないという方はお気軽にご連絡ください。また,痛みや症状の強い方に対しては,当店が連携している医師に診察をしてもらい,医師と共同でフォローしていくことも可能です。
当店のスタッフは国家資格である理学療法士の資格と共に,日本健康予防医学会が認定する関節機能指導士を有し,組織間リリースの研修を受けています。