今回紹介する本は、前回紹介した「腰痛」という書籍と同じ題名の「腰痛」です。こちらは専門家向けの書籍です。特に病態学、疾患学からの記載が詳しくなされており、例えば椎間板ヘルニアのタイプをレントゲンやMRI画像を用いて丁寧に解説してあります。
椎間板ヘルニアの章では、膝付近に現れる症状に対して医師が膝由来の痛みなのか腰由来の痛みなのかしっかり診断する必要があるとし、誤診例についてもどうして誤診をしたのかを説明しています。このようなネガティブな面についても記載をしてくれていることは、我々がこれから腰痛を抱える方へ対応していくにあたってとても参考なります。
医師が書いた書籍であるので身体機能学という視点からの記載は少ないのですが、腰痛というものを理解する上で理学療法士などのコメディカルのスタッフが参考書として利用するのにいいと思います。