
靴の踵(かかと)部分はとっても大事な所。子供の頃に、「靴の踵を踏んではいけないよ」と親からよく言われませんでしたか?親からは礼儀として言われていたわけですが、身体機能学の視点からみてもやはり靴の踵はとても大事なところなのです。
靴の踵部分は、足の踵の骨の動きを制動してくれる働きがあります。歩いているときには、踵の骨は、内側に傾いたり外側に傾いたりするわけですが、外反母趾などの場合には、過度に踵の骨が内側に傾く傾向があります。
踵の骨と母趾は距離的に離れていますが、足の骨の動きというのは連鎖していくのでこの骨の動きをコントロールするということは大きなポイントになるのです。
靴の踵がしっかりしていて、更に足の踵を包むようになっていれば、過剰に動く踵の骨を制動してくれるのですが、踵がやわらかくなってしまった靴にはその効果を期待することができなくなってしまうのです。
つまり、歩くほどに外反母趾を助長させてしまう可能性があるのです。一日8000から一万歩を目指している方は、それだけの回数だけ足に衝撃を与えているわけですから、踵のしっかりした靴を選びたいですね。