足の裏からみた体
著者:野田雄二
1998年出版の本で、”はだし教育”を推奨している先生の本です。
現代の生活では、”はだし”で動くのは家の中のみ。もしかしたら家に帰っても寝るまで靴下をずっと履いている人もいるかもしれません。
外で”はだし”になるのは、海に行った時の砂浜のうえや、公園の芝生の上でしょうか。そんな時は妙に足がこそばゆく、なんだか嬉しくなり、思わず駆け出してしまうのは私だけでしょうか。
著者は、はだし教育を薦める前に、土踏まずというものどういうものなのか、土踏まずが「ある」か「ない」かでどのような違いで出てくるのか、子どもの土踏まずがはだし教育をしているしていないでどのような影響を受けているかなどについて述べています。
はだし教育を実践している学校としていいない学校とでは、土踏まずの形成に大きな違いがあったこと、また外反母趾児童の割合に大きな差があったことなど、とても興味深い話がでてきます。
そして、この足作りが足だけでなく身体全体、そして脳の働きまでにも影響を及ぼしているということからも、自分の足・子どもの足に今一度目を向けるいい機会になると思います。