足力
著者:阿久根 英昭
からだ康房がある東京都町田市の桜美林大学の先生が書かれた本です。足の研究に携わって25年という足の専門家です。
「子供たちの足が危ない」と警笛を鳴らしています。
例えば、土踏まずは小学校入学を控えた5歳から6歳くらいになると、80%から90%の子供に形成されるのですが、最近の子供たちは就学年齢になっても60%足らずと、著しく低くなっていると報告しています。
また、立っている時の重心のポイントが年々踵よりになってきているとも書いています。
人間のもっとも安定して立っていられる重心位置は、踵を0パーセント、つま先を100パーセントとすると、48.0〜53.0%とされていますが、著者の大学の学生の重心位置を調べると39.2%まで後退していたそうです。
人間の立っていられる重心の限界が35.0%といいますから、このまま重心が年々後退していくとひっくりかえってしまうのではないかと・・・。
本のあちらこちらで子供の健康な成長を促すための子供と一緒にできる体操が紹介されています。