
シンガポール国会議事堂(赤い屋根)
背景の高層ビルはビジネスオフィス街
去る9月初め、シンガポールへ私達夫婦は或る調査に出かけました。調査の移動は地下鉄と徒歩でした。調査先が開館する朝10時に間に合うように、毎朝早めにホテルを出発しました。最寄の地下鉄駅まで約1km、地下鉄を降りてから約500m、これを往復し、1日に3〜5箇所を訪問しました。夕方には、市内の関連場所を歩いて調査し、毎日約8〜10kmを歩きました。
日本では普段車での移動が多く、余り歩いていません。縁あって、からだ康房で靴の中敷を作ってもらう前は、数百メートル歩くと、不自由な右足を引きずる様に、又、右肩が下がってビッコを引いて歩く有様でした。当然速度は落ちます。右足首の後へ蹴る力が無くなるのです。
中敷を作って貰ってから、早く歩こうとする時だけ未だ少しビッコを引きますが、他人からは殆ど分らない位です。この3日間全く苦労なく、順調に調査を終えて帰国しました。脚の筋肉痛や疲れも全く残りませんでした。中敷の僅か数ミリの調整で、これ程効果があるとは驚きです。右足と左足では中敷も当りを変えて有ります。左右のバランスを取る為です。
その後、色々な所へ出かけますが、タクシー等には乗ろうと思わなくなりました。電車やバスで移動する事に苦痛が無くなりました。
九州の佐賀県へ調査に出かけた折、弥生文明の遺跡、吉野ヶ里を見学した時も、夕方の閉館時間を気にしながら、駆け足で1時間弱、遺跡の丘を歩き回りました。
調査は車や電車での移動では中々生の実情が分りません。地元の人達との出会いと、聞き取りがとても大切です。