ゴルフフォロースルーでのＣ型の改善：その４
Ｙさんが気にして改善したいと言われていたのが、
フォロースルーでのＣ型（腰椎の前彎）
でした。
インソールなし
インソールあり
振り向きテストでも確認できたようにフォロースルーでの足部の外側の制動ができるようになったことで、インソールがある方が、股関節、体幹へと回旋の運動連鎖が行われやすくなりました。
左下肢上に重心が乗りやすくなることで、Ｃ型の動きも少なくなっているのではないかと思います。インソールがない状態では股関節の吸収が行われにくく骨盤は早期より開きやすく、重心が後方に残るため、腰をそったようなＣ型の形になりやすいと思われます。
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Yさんのゴルフシューズに足底板(インソール)を入れ、Yさんにスイングをしてもらいました。
フォロースルーでの足の状態を写真にとりました。
写真左はインソールをいれていない状態ですが、左の足裏の内側が浮いているのがわかります。それに対して写真右はインソールを入れた時の状態ですが、足裏がしっかりと地面についているのがわかります。
ゴルフではフォロースルーで打ち出し方向の身体の壁を作ることが大事だと言われていますが、このようにインソールをいれることでもその”壁”をスムーズに作り出すことができます。
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町田市からだ康房が作成する中敷「ゴルファーYさんのインソール：その２」
ゴルフにおけるインソールの狙い
Yさんのインソールが出来上がりました。今回のインソール作成では、フォロースルーでの左の壁を作るために外側アーチを意識して作っています。
左の壁を作るために、股関節の使い方や体幹の使い方を変えていくだけでなく、こうしてインソールを用いて足からのアプローチもしていく
ことも可能です。
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町田市からだ康房が作成するインソール
「ゴルファーYさんの足の状態(インソール作成に向けて)：その１」
Yさんはゴルフをされており、今回ゴルフコンディショニングとインソールの作成を希望されています。足部には特に痛みはないですが、Yさんの訴えとしては
・フィニッシュの形がC型になってしまう
・O脚（顆間距離２横指）
・ふくらはぎがよくつってしまう
・たまに左膝が痛くなることがある
ということでした。そこで、足にはどんな特徴があるのか評価をすすめていきました。
関節可動域
| 左 | 右 | ||
| 足関節 | 背屈(膝伸展位) | 12° | 10° |
| (膝屈曲位) | 18° | 18° | |
| 底屈 | 50° | 50° | |
| 下腿前傾角 | 左右同じ | ||
筋力テスト
| 左 | 右 | ||
| 足関節 | 前脛骨筋 | 5 | 5 |
| 後脛骨筋 | 5- | 5- | |
| 短腓骨筋 | 4+ 〜 5- | 5- | |
| 長腓骨筋 | 4+ | 5- | |
| 腓腹筋 | 5- | 5- | |
| ヒラメ筋 | 4+ | 4+ |
関節不安定性
| 左 | 右 | ||
| 足関節 | 内反ストレステスト | − | ± |
| 前方引き出しテスト | − | ＋ | |
| 第5中足骨不安定性テスト | ＋ | ± |
アライメント
内側縦アーチ： 両側とも降下は少ない
外側縦アーチ： 両側↓（左＞右）
横アーチ ： 両側↓，足趾伸筋tone↑（左＞右）
外反母趾 ： 両側−
内反小趾 ： 両側＋
踵骨 ： やや回外（右＞左）
スクワット ： 両側 knee-in,toe-out (toe-outは左↑)
カーフレイズ ： 外側荷重（左＞右）
足部評価を行った結果、内側縦アーチはしっかりしているのですが、両側の横アーチの低下、外側縦アーチの低下の存在が認められましたが、特に左足の外側縦アーチの低下が強く認められました。
筋力テストと見ると、左の短腓骨筋・長腓骨筋の筋力が４＋と低下しています。（腓骨筋群は短腓骨筋が働かないと長腓骨筋も機能低下してしまうという特徴をもっています。）
関節の不安定性については、第５中足骨が立方骨に対し下方や上方への動揺性が大きくなっていおり（第５中足骨不安定性＋と表しています）、短腓骨筋は第５中足骨底についているため、この不安定性があることでも短腓骨筋・長腓骨筋が働きにくくなっていることがうかがえます。
この左の外側縦アーチの降下を制動することに注意しながら、
・ゴルフスイングでのフィニッシュ時の外側の壁をつくる事
・外側荷重から母趾球荷重にすることで、Ｏ脚方向へのストレスを減らす事
を目指してインソールの作成を行っていきます。
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